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インスタグラム創業者の1000億円掴むまでの2年間

インスタグラム創業者の1000億円掴むまでの2年間

彼の成功は周囲の想定外

ケビン・シストロムは、スタンフォード大学で材料科学と工学の学士号を取得しました。
彼がスタンフォード大学を卒業する時、ほとんどの友人が投資銀行の面接を受けており、年給6桁(数千万円ほど)の内定通知をもらっていました。
ケビンは、大学を出てすぐに6桁の報酬なんて、ありえないと思っていたそうです。

スタンフォード大学を卒業すると、彼はgoogleに入社しました。様々な会社から内定があった中で、最も低賃金な仕事の一つだったそうです。

技術に詳しい彼がマーケティング職に就いた理由

彼はGoogleでマーケティングを担当していました。彼は提示された全ての仕事に対して 技術者を希望していたにも関わらず googleのマーケティング職を受け入れていました。
彼はどんな仕事をするかは気にしていませんでした。彼が気にしていたのは、技術系の素晴らしい人たちと一緒に仕事をすることでした。

彼は、企業開発部に所属しました。その職位で、彼はいつも起業家と一緒に仕事をしていました。Googleでの彼の役割は、起業家たちの会社を売買を手伝うことでした。
ケビン・シストロムの言葉です。
「経験を積んだ人がいる職に就くべきです。
私が学校で会社設立について学んだにも関わらず、スタートアップ企業(google)を選んだ理由は、googleを実際に設立した人々から勉強できると思ったからです。

2008年、経済が悪化しました。上司はケビンに、もうこれ以上会社を買わないので、仕事がなくなることを伝えました。

彼は挫折してGoogleを去りました。

インスタグラムに込められた想い

「2010年当時は、チェックインアプリが大流行していました...そのアイデアは、自分が何をしているのか、特に友人と何をしているのかを世界に共有することでした。」
- ケビン・シストロム
ケビンは何かを作りたかったのですが、何を作ればいいのかわかりませんでした。彼は、Foursquareというアプリのよりよいバージョンを作るにはどうしたらよいかと考えました。Foursquareのようなアプリに、いくつかの追加機能を加えられると考えました。

その機能の1つが、自分がいる場所の写真を投稿することでした。

マイク・クリーガーという共同創業者が加わった後、彼らはfoursquareや他の類似アプリに取り組むことにしました。ケビンとマイクの二人は、何か面白くて楽しいものを作りたかったのです。

瞬時に撮った写真を投稿する機能

インスタグラムの発売後、あまりアプリを使用する人はいませんでした。その理由は、他のアプリと比べて大差がなかったからです。
創業者達は、他の製品にはない、人々が最も好むものを3つ探しました。
その1つが、「写真」でした。

人々は、自分が何をしているのか、どこにいるのかを、いつでも共有したいと思うものです。他のアプリでは、その時やっていることを瞬時に共有することはできませんでした。

当時のFacebookには、今あるような機能はありませんでした。
「Facebookは、2週間前の休暇のアルバムを投稿するようなものでした。Twitterは写真を投稿することはできましたが、フィードはテキストが中心で、写真を並べて表示することはできませんでした。」- ケビン・シストロム

しかし、人々はその時やっていることを写真で投稿したいと思ったのです。
それが、実はインスタグラムの始まりだったのです。

インスタグラムの革命的機能

iPhoneが初めて発売されました。iPhoneの最初のバージョンは、あまり良いものではありませんでした。それでも、当時としては最高の部類に入るものでした。この電話には素晴らしいカメラが搭載されており、iPhone4を簡単に持ち運ぶことができたのです。
インスタグラムのチームは、写真について最悪なことは何であるかを尋ねました。
まず、当時の写真は、ぼやけたり、圧縮されたり、それほど良いものではありませんでした。

2つ目は、写真のアップロードに時間がかかっていたこと。

3つ目は、さまざまなソーシャルネットワークで写真を共有するのが難しかったことです。どのソーシャルネットワークにも写真をアップロードするためには、それぞれのソーシャルネットワークにアクセスし、同じ写真をアップロードする必要がありました。

見栄えのない写真に対処するため、インスタグラムチームはアプリにフィルターを導入しました。彼らが最初に制作したのは、「X-Pro II」と呼ばれるフィルターです。このフィルターが導入されると、写真が見違えるように美しくなりました。

2つ目の問題に対処するために インスタグラムは、レイテンシー(通信の応答時間)に注目するようにしました。

インスタグラムでは、キャプションを考えている間に写真をアップロードできるようにしました。

3つ目の問題に対処するために、インスタグラムは他のすべてのソーシャルネットワークで写真を共有する仕組みを提供しました。。

インスタグラムが使用したプログラミング言語と技術

インスタグラムチームは、古いC-objective(プログラミング言語のC言語にオブジェクト指向プログラミングを可能にする仕様を追加した言語の一つ)を使用していました。当時、インスタグラムはiPhone向けのみでした。
機械学習のようなものは使っていませんでした。5,000万人のユーザーを獲得するまでは、すでに存在していた技術を駆使してインスタグラムを運営していました。

Facebookが10億ドルでインスタグラムを買収

ケビンは、Googleの企業開発部での経験で、起業家が事業を売却するときにどれだけの金額を手に入れるかについて十分知っていました。
買収当時、インスタグラムのチームの社員は全部で13人で、皆若かったため、人気のスタートアップ企業でした。

インスタグラムのチームはベンチャーキャピタル(未上場の新興企業(ベンチャー企業)に出資して株式を取得し、将来的にその企業が株式を公開(上場)した際に株式を売却し、大きな値上がり益の獲得を目指す投資会社や投資ファンドのことを指します。)に出向き、5億ドルの評価を求めました。しかし、どこのベンチャーキャピタルも5億ドルの評価額を提示することはありませんでした。

Facebookが登場しました。Facebookと交渉した結果、インスタグラムは要求した数字を2倍にすることができました。5億ドルから10億ドルになったのです。

ケビンは、
「このままインスタグラムで一生やっていくことも考えましたが、結局のところ頑張っても銀行口座には100万円しかないようなことを続けて行っていいのか考えました。なので、Facebookにインスタグラムを売ることを決めたのです。」と言いました。

ついに取引が成立し、Facebookは2012年にインスタグラムを10億ドルで買収しました。

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※この文章は下記からの引用です。
Meet the 26-Year-Old Programmer Who Built a $1,000,000,000 App in 2 Years
Sanjay Priyadarshi (Medium)
Meet the 26-Year-Old Programmer Who Built a $1,000,000,000 App in 2 Years | by Sanjay Priyadarshi | Mar, 2022 | JavaScript in Plain English

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