この記事は2022年6月7日のBlockworksの記事の引用です。引用元URLは以下です。
https://bit.ly/3OdpHdm
・Animoca Brands社とAndreessen Horowitz社がブロックチェーンゲーム(ブロックチェーン技術を導入したオンラインゲーム)への投資を牽引
・2022年度第1四半期に25億ドル相当の投資がブロックチェーンゲームに投入される
・Animoca Brands社の代表取締役会長が「現在の市況はWeb3を見捨てない」と語る
ブロックチェーンベースのゲームは、最近の広範囲に及ぶ暗号通貨市場の暴落に対して驚くほどに耐性があることを証明している。
デジタル資産に関するデータを提供するDappRadar社によると、分散型アプリ(dapps)タイプのゲームにおける1日のユニーク・アクティブ・ウォレット数(UAW:重複を除去したウォレット数)およびゲーム内決算の数は、2022年4月以降共に過去最高を更新している。ベンチャーキャピタリストは、今年の分散型金融(DeFi)や NFT(非代替性トークン)への投資活動が低迷しているにもかかわらず、強力かつ積極的なメタバースゲームのプレイヤーベースに注目し投資をしている。
前述のDappRadar社やゲーム業界におけるブロックチェーンの推進を目的とした組織であるBlockchain Game Allianceが最近ブロックチェーンゲームへの投資に関して述べ、2022年度の第1四半期だけで25億ドルがブロックチェーンゲームに投入されたと報告した。2021年度にはベンチャーキャピタリストがブロックチェーンゲームに投資した額が総額で40億ドルに達した。同社および同組織は、今年中に投入される可能性のある投資額は2021年度同時期比で約150%増加すると予測する。
前述の具体的な例を以下に紹介する。
ブロックチェーンゲームをターゲットにした投資会社の巨人Animoca Brands社(本社:香港)は、自社が340社にわたり所有するポートフォリオの総額が15億ドルになったと発表した。
さらに同社は、トークンおよびNFTの売却による収入も発表し、今年度第1四半期の純利益が5億7300万ドルに達したと述べた。
同社の子会社であるThe Sandbox(メタバース)や、Yuga LabsおよびApeCoin DAOとの提携関係などは同社にとって最も収益性の高いベンチャー企業のほんの一部に過ぎない、特にメタバース内の土地(LAND)売却に関して言えばなおさらである。
Animoca Brands社は、Bored Ape Yacht Club(マイアミに拠点を置くYuga Labsが手掛ける突然変異した猿をモチーフにした人気NFTコレクション)のメタバースゲーム「Otherside」に4億5千万ドルを投資した。さらに同グループは、「Otherside」の土地である「Otherdeed(NFT)」の売却において、史上最高額のNFTミント(NFTの新規発行・作成)を打ち立てた。
Animoca Brands社の共同創設者兼代表取締役会長Yat Siu氏は株主へのメッセージの中で「現在の市況はWeb3、オープンメタバース、NFT、または暗号通貨を見捨てない」と書いた。
同氏はWeb3への移行を先導する者はオープンメタバースを構築している企業やプロジェクトであるとし、「Web3市場の力強い成長に目を向けてほしい」と自身の「楽観的な見方(sanguine view)」において読者に呼びかけた。
その一方で、ベンチャーキャピタルのAndreesen Horowitz社(本社:米国カリフォルニア州)は最近、6億ドル規模のファンド「GAMES FUND ONE」を設立し、ゲームスタジオへの投資やWeb3ゲームのエコシステムの変革を推し進めていくと発表した。
さらに同社は、暗号通貨ベンチャーファンドを史上最大額となる45億ドルで設立しその結果として、同社の暗号資産およびWeb3の保有高は総額76億ドルに達した。
現在、従来のゲーム産業は3000億ドル規模だが、ブロックチェーンゲームの領域はメタバース市場の経済的な潜在価値を少なく見積もっても8兆ドルにまで高めようとしている。
------------------------------------------------------------------------------
Crypto Markets Have Tanked, but Not Blockchain-based Gaming
Ornella Hernandez (Blockworks)
https://bit.ly/3OdpHdm