この記事は、2022年5月19日にBlockworksで投稿されたBen Strackの記事を引用しています(原文のURLは最後尾に記載)。
FTX USは、暗号やNFTに加えて数百の株式や上場投資信託を取引できるサービスを提供しました。
FTX USは同年5月19日にFTX Stocksという株式用のプラットフォームをリリースし、個人投資家が従来の取引所上場株式や上場投資信託を暗号やNFTと同じアプリ上で取引できるようにしました。
同社は、既存の暗号取引アプリ内で数百の米国株の取引や投資および上場投資信託を提供することで、利便性を高めました。
FTX Stocksの特徴や仕組み
FTX Stocksでは、手数料無料の証券取引口座、手数料無料での取引、無料の市場・企業データが提供される予定です。さらに、利用者に対して最低残高を求めないため、どなたでも使える仕組みになっています。
また、リテール証券口座への入金方法として、電信送金やクレジットカードによる入金といった従来の米ドルでの入金方法だけでなく、フィアット通貨(円やドルなどの法定通貨)に裏付けられたステーブルコインでの入金もできるようになります。この新しい入金方法は、FTX USが生み出した世界初の取引方法です。
FTX Stocksでは、透明性のある取引執行と公正な価格設定を提供するために、最初は全ての注文をナスダック経由で行います。同サービスは、米国内で待機している顧客の中から選ばれた人を対象にプライベート・ベータ版として開始される予定です。
FTX Stocksをローンチした理由と今後の目標
FTX USの社長ブレット・ハリソン氏は、自社の個人投資家の基盤の拡大と多様な投資への需要についてこのように言及しました。
「利用者によってはビットコインを買いたい場合もあれば、テスラを買いたい場合もあります。このような投資をするのに、わざわざ2つの異なる口座を開設し、2つの異なるアプリケーション間で貯蓄を移動させたいと思うことはないでしょう。1つのアプリでより多くの選択肢を搭載して便利にすることで、顧客を引き付けて維持し、より良い経験を提供できるようになります。」
ハリソン氏によると、FTX USは現段階でS&P500とNasdaq100の大半の銘柄といくつかの上場投資信託を提供しています。同社は時間をかけて自社のサービスを急速に拡大していくのを目指していくようです。
シカゴへの移転とその都市での支援サービス
FTX USは2022年に本社をシカゴに移転し、シカゴで銀行口座を持たないコミュニティを支援するために支援プログラムを発表しました。
非営利団体のEquity And Transformationとの提携の一環として、FTX USの1年間のプログラムでは、100人のシカゴ市民に毎月500ドルの副収入、金融リテラシー教育、手数料無料の銀行口座、Visaデビットカードが提供されています。
FTX USが暗号を超えた金融包摂(貧富の差を問わず、誰でも金融サービスを利用できるようにすること)に焦点を当てたことが、今回のFTX Stocksのローンチにつながったのです。
新しい事業のリリースや拡大と同時にボランティア支援まで行うとは、まさに真の社会貢献に他なりません。
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※この文章は、2022年5月19日にBlockworksに掲載された記事からの引用です。(原文のURLは最後尾に記載)
FTX US Launches Zero-commission Stock Trading
Ben Strack (Blockworks)
https://bit.ly/3aF8vyz