DAOの基礎知識

現在の有力DAOの分析

現在の有力DAOの分析

日本にはほとんど存在していないDAOですが、世界中を見渡すとどのようなDAOがあるかリサーチしました。
DAOの発行している仮想通貨の「時価総額」を指標に欧米で成功している上位ものをリストアップしました。
時価総額1位のuniswapは設立3年程度ですが、1兆円以上の時価総額を誇ります。
このことはいかにDeFi分野のDAOの収益性・成長性が高いのかを物語っています。

時価総額別上位DAOトークン 2022年1月18日現在
https://bit.ly/3Iuq0gO

下記の6つのカテゴリーに分類しました。
DeFi   →仮想通貨交換所などの取引サービス
Currency →Bitcoinなどと同じ仮想通貨
Investment→DAOやNFTなどへ投資目的のDAO
Prorocol →DAOを組成するためのフォーマットなどのインフラに近いサービス
Game   →独自MetaverseでのPlay to earnのゲーム
Metaverse →独自Metaverseサービス

30位までのDAOを分類するとおよそ下記となりました。
DeFi、Currencyで16
Investment 3
Protocol 6
Game、Metaverse 4

もう少し理解しやすく、再分類すると
金融・通貨系   16
DAO投資・DAOインフラ 9
ゲーム・メタバース 4
となります。

日本やアメリカなどの株式市場と比較すると、かなり特定分類に偏ったランキングになっています。
DAOの発祥とも言える通貨・金融系のサービスが最上位グループ
業界を牽引する投資・インフラが次のグループ
ブロックチェーンならではのゲーム・メタバースがその次
となっています。
このことから、様々なサービスがすでに広がっている状態ではなく、これから様々サービスが発展する段階だと思います。
つまり、DAOは欧米でもまだまだ黎明期にあることが推測されます。

今後の展望

下記のようなDAOが設立され広がっていくことが想像されます。
〇日本視点では
・金融系(DeFIに代表される様々な金融サービス)
・投資系(DAO業界へ向けたVC的なDAO、コンテンツや事業投資などの投資DAO)
〇世界視点では
・フリーランス・人材系(人材紹介、デジタルタスク請負など)
・コンテンツ系(映画、ゲームなどの新規投資など)
・協同活動系(生協、組合など協同で活動を行っている団体など)
・NPO・政党系(非営利の協同活動など)

もちろん、これら以外にもいろんなDAOが設立されるでしょう。
もしかすると、EC-DAOが登場しアマゾンを凌駕する時代が来るかもしれません。
私はDAOは3段階のステップでDAOが世の中を変えていくのではないかと考えます。
第一ムーブメント DeFi、NFTなど仮想通貨と関連性の高いサービス
第二ムーブメント GameFi、メタバースなどコミュニティと親和性が高いサービス、
第三ムーブメント 現実世界の企業・組織がDAO化するムーブメント

インターネットのビジネスがそうであったように、最初は仮想通貨・ブロックチェーンと直接的に関係するサービスが広がると思われます。そして、その後様々なサービスが提供されると思われます。

 

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